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“未生斎一甫”を流祖とする “未生流”は江戸時代後期に大阪で創められ生け花の流派で、その特徴は計算されつくした隙のない美しさにあると言われています。そこでは、古典花を“格花”と称して、“天・地・人”を表す3つの役枝を直角二等辺三角形に配置させて秩序のある美を演出したり、“現代花”を“新花”と称して約束事にとらわれない自由な生け花を追求しています。

また儒教や老荘思想、仏教の思想が流れていて、花を活けることによって心の安らぎを得て精神的に豊かな日々を送ることを目的としています。“花のピカソ”とも呼ばれた“勅使河原蒼風”を流祖とする“草月流”は、自然の美しさを忠実に表現するというよりむしろ“活ける人の主観”を重要視したもので、その特徴は“造形的”という言葉で表現されるように、花と一緒に石や金属のみならず「雑巾でさえ花材にしてしまう」と言われるほど個性豊かで、見る人に感動と驚きを与えています。

“蒼風”は、生け花を“生きている彫刻”ととらえて生け花以外にも、絵画や彫刻、書にと多くの優れた作品を生みだし数々の個展を開いてきましたが、ここでフランス人の前衛芸術家によって高く評価されたことが発端になって“草月流”は世界的にも注目されるようになりました。

嵯峨天皇を開祖とする“嵯峨御流”は、京都大覚寺に伝わる生け花の流派で、天皇が舟遊びの折に可憐な菊を摘んで活けていたのが始まりとされていますが、一時衰退し、その後は盛花と瓶花の“嵯峨流”に、生花の“未生御流”、それに供花の精神に基づいて考案された“荘厳華”という3派が合わさって“嵯峨御流”という名称で活動が行われるようになりました。

“吉村華芸”によって東京で創流された“龍生派”は、二代目家元“吉村華丘”の時代になるとこれまでの立花、生花に、“挿花”、“瓶花”の様式を加えて、自由花へと発展していきしました。三代目家元“華泉”は自由花をさらに展開させて、その方法論として“植物の貌(かお)”というのを提唱しています。これは定型化した活け方から離れて、活ける人が花材と向き合った時の独自の発見を作品に表現するというもので、“視点を変える”、“手を加える”、“新たな組み合わせに挑戦する”、“状況を設定する”という手法が用いられています。

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